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2024.01.09

花粉症の予防に“玉屏風散”

カテゴリ:漢方

お正月が終わりお仕事や学校が始まった方も多いと思いますが、皆さま健やかに新年を迎えていらっしゃいますでしょうか。当店も1月5日より2024年の営業をスタートいたしました。本年も『漢方カウンセリング がじゅまる』をどうぞよろしくお願い申し上げます。



さて、今日は『花粉症の予防に“玉屏風散”』について書いていきたいと思います。


花粉症の予防に“玉屏風散”

衛気=体のバリアを強くする「玉屏風散」

寒の入りらしく厳しい寒さが続いていますが、花粉症にお悩みの方は花粉が飛び始めてからではなく花粉が飛ぶ前の今の時期から対策をされるのをおすすめします。中医学では、皮膚の表面には「衛気(えき)」という気が流れていて、花粉やウイルスなどから身を守る役割をしていると考えられています。「衛気=体を守ってくれてるバリア」と言うとイメージしやすいかもしれませんね。その衛気が十分にある人は花粉症の症状が出にくいのですが、逆に衛気が不足している人は体を守ってくれているバリアも薄かったり穴が空いたりしているような感じなので、花粉症の症状も出やすくなってしまいます。



その衛気を強くしてくれる漢方が「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」です。この漢方は名前に「屏風」と入っているとおり、完全にものを遮断するのではなくて、必要なものを通過させて、入ってはいけないものを食い止める働きがあります。なので、花粉も屏風(免疫力)でしっかりとガードしてくれます。
花粉症の症状としては、鼻水が透明でサラサラしているものによく効きます。こういう方は、体が冷えていることが多く、花粉症の他にも風邪やインフルエンザやコロナにかかりやすかったり、疲れやすかったり、汗をかきやすかったりする方が多いです。HSP(Highly Sensitive Person)の方にも比較的多く見られます。

上記の症状が当てはまる場合は「玉屏風散」がぴったりと合う方が多く、花粉が飛ぶ前から服用すると本格的に花粉が飛ぶ2月ごろになっても花粉症の症状が軽くなることが多いです。当店のお客さまでも毎年ボックスティッシュが手放せないほど鼻炎の症状がひどかった方がポケットティッシュで大丈夫になり、ついにはほとんど症状が出なくなった方もいらっしゃるなど「玉屏風散」で良くなられています。西洋の花粉症の薬は眠気や倦怠感などの副作用が出る場合もありますが、「玉屏風散」にはそういったものがありませんので安心してお使いいただけます。

花粉症対策は早ければ早いほどおすすめですので、お悩みの方はお気軽に当店までご相談ください。


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