今日は二十四節気で『小暑』です。梅雨が明けて、日に日に暑さが増してくる頃です。横浜は梅雨明けはまだなのですが、その前に一気に夏がやってきたようなお天気が続いています。本格的な暑さにまだ慣れていないので、夏バテや熱中症になりやすいです。どうぞご自愛ください。



今日は『夏バテにおすすめの漢方薬』について書いていきたいと思います。

 

夏バテにおすすめの漢方薬

漢方では体のエネルギーは『気』と考えられていて、気が不足するとだるさや疲れが解消されにくくなります。また、汗と一緒に気も漏れ出してしまうと考えられており、汗をたくさんかくことも夏バテの原因となります。



したがって、夏におすすめの漢方薬としては、胃腸の働きをよくするものや気を補うものがメインになってきます。

１、清暑益気湯（せいしょえっきとう）

夏バテの代表処方と言われていて、夏バテやその予防に用いられる漢方薬です。
夏の暑さや湿気が原因で、消化器が弱り、夏バテ・食欲不振・夏痩せ・大量の発汗・発熱・頭痛・下痢などに効果があります。

２、生脈散（しょうみゃくさん）

中国では夏になると生脈散のドリンク剤や顆粒状の商品が店頭に並び、お茶のように普段から飲まれています。
暑熱の環境での大量の発汗や疲労の体力回復に。夜、寝ている間の熱中症には寝る前にあらかじめ飲んでおくと予防になります。

３、藿香正気散（かっこうしょうきさん）

夏バテで体がだるく、汗の出ない方の下痢や食欲不振に。
また、重だるい感じが特徴の胃腸型の風邪や冷たい飲み物や果物の摂りすぎで胃腸の調子を崩した時におすすめです。

４、五積散（ごしゃくさん）

いわゆる「冷房病」におすすめの漢方薬です。
クーラーのかけ過ぎなどで冷風に長くさらされていたことから身体が冷え込み、ゾクゾクして、腰痛や神経痛といった症状を起こした場合に用いられます。


以上、夏バテにおすすめの漢方薬についてご紹介しました。今年の夏も猛暑が予想されています。毎年夏バテをしてしまう方、以前に熱中症になってしまった方など、漢方は夏バテや熱中症予防でおすすめですので、ご興味がありましたらご気軽に当店までご連絡ください。



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