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2025.07.24

夏に起こりやすい症状とおすすめの漢方

カテゴリ:漢方

一年で最も暑い「大暑」の季節ですが、お元気にお過ごしでしょうか。適度に水分を取りながら、短い夏を(近年は長い夏ですが…)楽しんでくださいね。当店は夏休みやお盆期間中も営業していますので、お気軽にお問合せくださいませ。



さて、連日の猛暑で「夏バテ」のご相談が多くなっています。特に、今年は梅雨の頃から暑さと湿度が高くて、食欲不振や体がだるいといった不調がよく見られます。これらは、高い気温や湿度、冷たい食べ物の摂りすぎで脾胃(胃腸)が弱っていることが原因であることが多いです。

また、環境や周囲の出来事に対して敏感に反応してしまう「HSP(Highly Sensitive Person)」の方は、元々体のエネルギーである「気」が足りない「気虚(ききょ)」の方が多いので、汗をかいて気を消耗しやすい夏は不調になりやすい季節でもあります。

夏の不調には漢方薬がおすすめです。今回は、夏に起こりやすい症状とおすすめの漢方をご紹介します。


夏に起こりやすい症状とおすすめの漢方



1、疲れやだるさに「清暑益気湯」

夏バテに用いられる代表的な漢方薬です。
疲れやだるさが強い場合は、第一選択になります。また、夏になると食欲が落ちてやせてしまう「夏やせ」にも用いられます。多汗でお悩みの方にもおすすめです。夏ばてや熱中症が心配な方は、毎日に飲んでおくと予防になります。


2、食欲不振に「香砂六君子湯」

胃腸が弱い方で、食欲がなく、食が進まず胸がつかえるような方、胃に水分の停滞や胃部振水音があり、悪心や嘔吐のある方に適しています。
六君子湯は、胃腸に元気を与えながら停滞した水分の代謝を助ける漢方薬です。香砂六君子湯は、胃腸の機能や湿邪を取り除く機能を高めた「スーパー六君子湯」と位置づけられています。


3、発汗による消耗、息切れに「生脈散」

汗は気(エネルギー)と津液(水)からなるとされ、多汗ではその両方を急激に消耗します。そのため、暑い場所での作業、スポーツやレジャーの前後には水分やミネラル補給に加えて、気を補い、体を潤す漢方薬がおすすめです。発汗により消耗した気と津液を補う「生脈散」が適しています。


4、下痢、胃腸風邪に「藿香正気散」

湿度が高くなると胃腸の調子を崩し、下痢になりやすい方に。体表と体内のどちらの湿邪も除くことが出来るので、いわゆる「夏風邪」にともなう下痢にも適しています。
下痢、嘔吐から、胃腸風邪、水あたり、食あたりまでいろいろな夏の症状にお使いいただけます。海外旅行のお供にもおすすめです。



以上、夏に起こりやすい症状とおすすめの漢方をご紹介しました。症状や体質によって合う漢方薬は違ってきますので、夏の不調でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談くださいね。


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