6月に入りましたがお元気にお過ごしでしょうか。梅雨入りした地域も出てきて、徐々に湿度が高くなり蒸し暑くなってきました。今回は、梅雨どきに多い『食欲不振』のセルフケアについて書いていきたいと思います。

梅雨どきに多い『食欲不振』のセルフケア

体の中にも「湿」がたまると、食欲不振に

春は食欲があったのに、梅雨が近づいてきて湿度が高くなるとだんだんと食欲が落ちてくる方がいます。
漢方では、梅雨の時期に多い体調不良には「湿邪（しつじゃ）」が大きく関わっていると考えます。雨に濡れたり、体の水はけが悪かったり、汗をかきにくかったりすると体にも「湿」がたまりやすくなります。「湿」がたまると、食べ物の消化吸収が悪くなり、栄養の運搬や水分代謝も滞るので、食欲がわかなくなります。

HSPでは、もともと胃腸の働きが弱く「湿邪」におかされやすい「痰湿」タイプの方が多く見られます。痰湿タイプの方が梅雨の時期に春と同じものを食べようとしても、食べたいと思えなかったり、食べてもおいしく感じなかったりすることがあります。食欲がわかないのは胃腸が弱っている証拠なので、無理に食べないで体の声を聴いて休ませてあげましょう。

～食欲不振のセルフケア～

①消化がよく温かい食べ物を少しずつ

食欲がないときは、心身が疲れているときが多いです。無理をして食べると、胃腸に負担をかけてしまい消化不良に。そういう時は「３食食べる」という決まりは捨てて、まずはしっかり休んで胃腸の回復にあてましょう。少し食欲がわいてきたら、おかゆや豆腐、白身魚など消化のよいものを温かくして食べていきましょう。

②食欲を増すシソを常備しよう

シソ特有の爽やかな香りには食欲を増す効果があります。また、シソには防腐作用があるので、食中毒を起こしやすい梅雨の季節に最適です。ただし、香り成分は飛びやすいので、生で食べるのがおすすめ。少量の水を注いだビンに、葉が水につからないようしてシソを立て、ラップをして冷蔵庫で保存すると長持ちしますよ。

③朝起きたら「中脘」のツボを押そう

食欲がない時は、朝起きたら布団の中でお腹のマッサージをしてみましょう。ちょうど胃のあたりに「中脘」というツボがあります。ゆっくりと力を抜いて、呼吸に合わせて吐くときに押してみましょう。梅雨時のむくみや体の重だるさにもよいツボです。時間のあるときは、「中脘」にお灸をすえるのもおすすめです。




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