働く世代やHSPの漢方相談|横浜の漢方カウンセリング「がじゅまる」

twitter instagram
045-567-8760

ブログブログ

2024.10.14

五臓(肝・心・脾・肺・腎)から見る疲れ

カテゴリ:漢方

今年の夏は猛暑が続いていたために、秋に入って体の疲れを訴える人が多くなっています。
漢方ではひと口に体の疲れと言っても、原因が様々あるとされ、その一つに五臓からくる疲れがあると考えられています。

五臓とは『肝・心・脾・肺・腎』であり、同じ疲れでも五臓によって症状が変わってきます。
今日は、それぞれの症状とセルフケア、おすすめの食べ物、代表的な漢方薬をご紹介します。



五臓(肝・心・脾・肺・腎)から見る疲れ

『肝』からくる疲れ

症状:めまい、目の乾燥や目の疲れ、イライラや憂うつなどの感情の揺れ、不眠、生理不順

セルフケア:ストレスをなるべく避けて、その代わりにリラックスする時間を作るようにしましょう。自然の中を散歩したり、ヨガや瞑想などがおすすめです。血を充分に肝に蓄えるためにも、睡眠をしっかりとりましょう。

おすすめの食べ物:レモン、みかん、グレープフルーツ、イチゴ、すだち、ほうれん草、小松菜、黒酢、梅、ヨーグルトなど

代表的な漢方薬:婦人宝、逍遙散、芎帰調血飲第一加減、田三七人参(健康食品)など


『心』からくる疲れ

症状:動悸、不整脈、胸や心臓が痛い、顔色が白いか赤い、言語力の低下

セルフケア:心に負担をかける激しい運動は避けましょう。散歩やストレッチなどの軽い運動は、心を丈夫にして血流を増やすのでおすすめです。入浴は、熱いお湯に肩までつからず、ぬるめのお湯にゆったりとつかりましょう。

おすすめの食べ物:ゴーヤ、セロリ、ふき、ごぼう、きゅうり、ピーマン、パセリ、緑茶、レバー、すいか、あずきなど

代表的な漢方薬:生脈散、帰脾湯、田三七人参(健康食品)など




『脾』からからくる疲れ

症状:体や手足がだるい、食欲不振、お腹が張る、胃もたれ、下痢や軟便気味

セルフケア:冷たいものや甘いもの、乳製品のとりすぎに注意しましょう。脾を丈夫にして消化吸収を高めるには、よく噛んで食べることが大切です。暴飲暴食は避けて、バランスのとれた食事を心がけましょう。

おすすめの食べ物:じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、なつめ、やまいも、くるみ、しいたけ、しめじ、栗、バナナなど

代表的な漢方薬:香砂六君子湯、補中益気湯、参苓白朮散、参楂神(健康食品)など




『肺』からくる疲れ

症状:息切れ、風邪をひきやすい、汗が出やすい、空咳、喉の乾燥、便秘

セルフケア:空気がきれいな朝のうちに、深呼吸をして新鮮な空気をたくさん吸いましょう。肺を鍛えるためにも、ウォーキングや軽いジョギングなど自分の体力に合った適度な有酸素運動がおすすめです。

おすすめの食べ物:ねぎ、玉ねぎ、白きくらげ、しょうが、にんにく、山椒、唐辛子、わさび、こしょう、シナモンなど

代表的な漢方薬:玉屏風散、補中益気湯、桂枝加黄耆湯など




『腎』からくる疲れ

症状:腰痛、めまい、物忘れ、耳鳴り、頻尿、冷えまたはほてり、足腰の衰え

セルフケア:足腰の衰えは、腎の衰えにつながります。意識的に歩いたり、スクワット、四股踏みなどして、足腰の強化につとめましょう。下半身の冷えは腎に負担をかけるので、お腹に腹巻きをしたりお灸をするのもおすすめです。

おすすめの食べ物:かき、はまぐり、あさり、しじみ、いか、たこ、わかめ、昆布、しょうゆ、みそ、黒ごま、黒米など

代表的な漢方薬:参茸大補丸、六味地黄丸、八味地黄丸など





◇こちらの記事もおすすめです◇
未病~病気になる前に予防することが大事~

ブログトップへ戻る