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2019.03.29

寝過ぎる、一日中ウトウトして眠い・・も漢方で。

カテゴリ:漢方

今日は、曇り空で花冷えのする横浜です。夜桜見物は、暖かい格好をした方が良さそうですね。



さて、春の心地よい朝寝坊を意味する「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、朝だけなくお昼も、あるいは一日中ずっと眠いという方がいらっしゃいます。当店は、不眠を得意とする漢方薬店なので「眠れない」と悩まれる方のご相談が多いですが、一方で「寝過ぎてしまう」とお悩みの方もいらっしゃいます。

不眠の反対で、寝過ぎてしまう、一日中ウトウトして眠たい症状のことを中医学で「嗜眠」といいます。嗜眠の方は、大半の方が疲れやすくて元気のない方が多いです。証でいうと、「脾気虚」によく見られます。

脾気虚


食事の後に眠たくなる。食欲不振、腹部膨満感、泥状便、むくみ、顔色が黄色っぽい、無気力などの症状を伴います。
胃腸の働きが悪く、体のエネルギーとなる気や血が作られない。そのため、活動する力が少なくなり、一日中ウトウトしたり、眠たくなります。


そんな脾気虚の方におすすめの漢方が、「香砂六君子湯」です。

香砂六君子湯


胃腸の働きが悪く、気力が衰え、倦怠感がする方。食後眠くなり、みぞおちがつかえ、悪心や嘔吐する方に適しています。
香りがよく気の巡りを高めるので、気力が弱く、気分が沈んだり、気持ちが塞がっているような精神的な症状にもおすすめです。


香砂六君子湯は、寝過ぎてしまう、一日中ウトウトして眠たい「嗜眠」の方におすすめです。
また、軽い不眠に悩まれていた方が香砂六君子湯を飲んで、「寝付きがよくなった」と実感されています。
不眠と嗜眠、このような反対の症状に同じ漢方薬を用いられるのが漢方の特徴です。



今日は、脾気虚にしぼった嗜眠について書いてきましたが、他の証も考えられます。
もし、お悩みの方は丁寧にカウンセリングさせていただき、体質に合った漢方をお選びいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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