もうすでに花粉が飛び始めて、すでに鼻やのどなど花粉症の症状が出ている方がいらっしゃいます。今日は『体のバリアを強くする花粉症対策』について書いていきたいと思います。

体のバリアが弱いと花粉症になりやすい

暖かくうららかな春先に、鼻がグズグズしていると憂うつな気持ちになってしまいますね。
漢方で花粉症は、スギやヒノキ花粉など外側からの影響だけではなく、体の内側の免疫力が大きく関わっていると考えられています。

「気」は体のエネルギーと考えられています。その気の働きのひとつに「防衛作用」があり、体にバリアを張って花粉やウイルスなどを侵入させないようにします。これが弱いと、体表のバリアが弱くなるため簡単に邪気が入ってきて、花粉症にもかかりやすくなります。

漢方で花粉症には様々な原因があると考えられているのですが、その中でも気の不足が原因で花粉症になっている方が多いです。特にHSP(highly sensitive person)の方は日常的に気を消耗しやすいので、比較的花粉症にもなりやすいです。

刺激物を控えて、温野菜を中心に

鼻がつまって熟睡できなかったり、くしゃみを続けるので疲れがたまるなど花粉症に伴う不調も重なりやすく、花粉症のせいで仕事に集中できない、一日中他人の目が気になってしまうなど、精神的にストレスを抱えてしまう方も・・・。毎日の食生活の見直しが花粉症予防につながります。

気の不足から花粉症になりやすい方は、気を補う穀物・イモ類・豆類や温野菜を中心にした食事にして、脂っこいもの、味の濃いもの、甘いもの、唐辛子やわさびなどの刺激物を控えましょう。花粉症の症状が出ない時期から、ビールや清涼飲料水などの冷たい飲み物や食べ物、生ものを避けることも予防につながります。

「花粉症」におすすめの漢方薬の一例

「玉屏風散（ぎょくへいふうさん）」　少しの温度変化にも弱く、毎年花粉症になる方の予防に。
「麗沢通気湯加辛夷（れいたくつうきとうかしんい）」　花粉症や副鼻腔炎、嗅覚障害など鼻のトラブルに。

耳鼻科に行くと「小青竜湯」がよく花粉症に処方されますが、「小青竜湯」はあくまで対処療法の漢方薬です。したがって、短期間の服用は良いのですが、長期間の服用は悪化する場合もあります。また、水のような薄い鼻水や白い痰がある方には適していますが、黄色い鼻水や黄色い痰のある方は適していませんので注意が必要です。

花粉症は、体のバランスが崩れている方にも起きやすいので、上のような花粉症に効く漢方薬だけではなくて、胃腸を整える漢方薬や冷えを良くする漢方薬などで改善する場合があります。
当店では、あなたの体質に合った漢方薬をお選びいたしますので、もし花粉症でお悩みの方はどうぞお気軽にお問い合わせください。


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