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2024.03.02

大地の恵みがつまった人参の王様『田三七人参』

カテゴリ:漢方

今日は、人参の王様『田三七人参』について詳しく見ていきたいと思います。

田三七人参とは、中国雲南省を特産とするウコギ科のサンシチニンジンの根を乾燥させたものをいいます。
田三七人参は、中国の一部でしか栽培できず、栽培から収穫までに3~7年の歳月がかかり、一度栽培をするとその土地の栄養をすべて吸収してしまい、10年は土地を休ませないといけないと言われています。そのことから、中国では金よりも貴重な物とされ、『金不換』という名前で呼ばれ、『人参の王様』として、いにしえの王族や貴族たちに愛されてきました。
また、中国最古の薬物学書『神農本草経』の中では、田三七人参は上品(じょうほん)という体質改善や体のバランスを整え、命を養う薬として分類されています。




『三国志』にも登場した田三七人参

『三国志』で天才軍師として有名な諸葛孔明は田三七人参を常備しており、鍋の材料などにして、自軍の兵士たちの体力増強や疲労回復に役立てたといいます。また、強力な止血作用、傷の修復作用があることから、粉末化した田三七人参を負傷した兵士の傷に塗り込み傷の手当てにも使われていたとされています。




田三七人参の主成分『サポニン』

サポニンは水に溶かすと泡立ち、シャボン(石けん)のような性質を持つことから名前が付けられました。このサポニンには血中の余分なコレステロールを排出させる働きや抗酸化作用があることからダイエットやアンチエイジング、血流を良くする働きで生活習慣病の改善などに注目されている成分です。サポニンの他に、田三七人参には、止血作用があるデンシチン、抗がん作用が期待できるアセチレン化合物、私たちの体に必要な栄養素であるアミノ酸、ミネラルなど様々な成分が含まれています。


田三七人参と高麗人参の違いは?

田三七人参と高麗人参はともにウゴキ科に属しますが、働き方が異なります。田三七人参は血流の改善や出血性疾患などを得意とし、主に「血」に働きかけるのに対し、高麗人参は疲労倦怠感や免疫力の増加など「気」への働きがメインになります。一般的に高麗人参は血圧を上昇させる働きがあり、低血圧の方には適していますが、高血圧の方にはあまり向いていません。しかし、田三七人参は高血圧の方にも、低血圧の方にも使えて、血圧を正常にさせる働きがあります。また、上に書いたサポニンについても田三七人参には高麗人参より多くのサポニンが含まれています。


血液をサラサラに

日々の不規則な生活で、ドロドロになった血液。
血液がドロドロの状態だと、血流が悪くなり、全身に栄養が行かなくなってしまいます。田三七人参の血流を良くする働きで、全身に血液をめぐらせて体に栄養を与え、新陳代謝を高め、体を元気にすると言われています。また、老化の原因にもなる活性酸素を除去する働きもあることから、アンチエイジングの効果も期待することが出来ます。田三七人参はいつまでも若々しく元気でいたいという願いを応援します。

田三七人参の様々な働き

●動脈硬化、狭心症予防に

コレステロールや血液中の脂質のバランスを正常にさせ、血流を良くし、これらの症状に働きかけます。

●高血圧、低血圧のどちらにも

田三七人参は体のバランスを整えるため、高血圧、低血圧、どちらにも使用することができます。

●肝機能の改善

肝臓保護作用、抗炎症作用などで肝臓の機能をサポートします。

●止血効果

吐血、鼻血、打撲による内出血、子宮出血、産後の出血など、様々な出血に用いた報告があります。

●抗がん作用

動物実験において、抗がん作用が認められています。

●疲れやすい方の体力増強に

滋養強壮作用により免疫力を高めたり、疲れにくい元気な体づくりをします。

●肥満の改善に

代謝機能を高め、余分な脂肪の蓄積を防ぎます。

●ストレスを感じる方に

リラックスさせる副交感神経を優位にさせ、ストレスを緩和させます。

●女性のお悩みに

更年期障害、生理不順、冷え症などの様々な婦人科系疾患に幅広く使用することができます。



今日は『田三七人参』の詳しい働きについてご紹介しました。
気になる方はどうぞ当店までお気軽にお問い合わせください。


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