立春が過ぎて、暦の上では春になりました。
春になると、気持ちがそわそわして落ち着かないという人も多いのではないでしょうか。
昔から「木の芽どき」と言われ、植物や動物たちが動きだし、環境が変わることが多い春は自律神経のバランスを崩しやすい季節として知られています。



 

春は肝が高ぶり、怒りっぽくなる季節

春は、五臓で言うと「肝」にあたります。「肝」は「怒り」の感情と結びついていて、イライラしたり、怒りっぽくなったりしやすくなります。
人の気分や感情に左右されてしまうHSPの方は、怒っている人やイライラした人を見ると、自分に向けられたものではなくてもダメージを受けてしまうことがあります。自分と他人の境界線が弱いために怒っている人のそばにいると、知らない間に自分までイライラしてしまうことも・・・。また、春は人の動きが活発になり、大きな声や足音を出す人も多くなるので、音に敏感なHSPにとっては疲れやすい季節です。

怒り・イライラのセルフケア

春を快適に過ごせるように、怒りやイライラに対するセルフケアをご紹介します。

①怒りやイライラには香りのする食べ物を

怒りやイライラを感じているときは、香りのよい食べ物を取り入れるのがポイント。春菊、三つ葉、セロリ、しそ、バジル、パクチーなど、香味野菜には「気」の巡りを良くして、リラックスさせる効果があります。香りが飛ばないように料理の最後に入れましょう。ジャスミン茶やハーブティーなどのお茶もおすすめです。

②のんびりと自然に触れながら散歩しよう

イライラにおすすめの漢方薬「逍遙散（しょうようさん）」の「逍遙」には、気の向くまま歩くという意味があります。１日１万歩など目標を決めないでのんびりと歩き、時々は立ち止まって季節の花を見たり風を感じたり、せかせか歩くのではなく自由にゆったりと散歩するのがおすすめです。木や土に触れることも癒しやリラックス効果があると言われています。

③怒っている人からなるべく離れよう

HSPの方は人の感情を受けやすいので、怒っている人を見たらなるべく離れて近づかないようにしましょう。大きな声や足音が大きい人が近くにいるときは、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンをすると周りの騒音を軽減できます。「春だから、みんな音が大きいんだな」と「春のせい」にすることも心を軽くしてくれますよ。




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