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2023.12.01

HSPのお悩み:お腹が弱い

カテゴリ:HSP

12月になりましたが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。今日の横浜は師走らしく寒い一日で、久しぶりにマフラーと手袋をしました。今年も残すところ1ヶ月となりました。どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいね。



さて、今日は『HSPのお悩み:お腹が弱い』について書いていきたいと思います。


HSPのお悩み:お腹が弱い

HSPは生まれつき胃腸が敏感で、子供の頃からお腹の調子があまり良くなかったという方もいます。冷たい食べ物や飲み物をとるとお腹が痛くなったり、食べすぎると下痢や吐き気に見舞われたり、食後に眠くなると言われます。食欲がなく、食べるとすぐに満腹になるため太れない方もいます。

また、HSPは化学物質や刺激物に敏感なため、食べ物に入っている食品添加物や化学調味料、農薬などに反応しやすいです。そういった食品を食べると体がだるくなるという方もいます。現代は加工食品にあふれているので、食品添加物などをすべて避けて食事をすることは困難です。胃腸の働きを良くする漢方薬の服用と胃腸になるべく負担をかけないセルフケアの併用で、少しずつ胃腸を強くしていくと症状も和らぎます。




漢方では、お腹の健康を重視します

お腹が弱いHSPは、「脾虚(ひきょ)」と言って食べ物を上手くエネルギーに変えられていない方が多いです。中医学で「脾(ひ)」は消化機能の代名詞で、栄養を気や血に変える働きがあります。「脾」の働きが正常でないと、気や血が不足して、胃腸の様々なトラブルが出現します。

少し食べただけでもすぐにお腹がいっぱいになり、胃もたれ、嘔吐や下痢をする方には『香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)』、食欲がなく、疲れやすくて手足がだるい方には『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』、胃腸が弱くてよく下痢をする方には、『参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)』などの漢方薬がおすすめです。

また、HSPは、ストレスや緊張が重なると、下痢をしたり消化不良になることもあります。そういう方は、「脾」と共に「肝」の働きのバランスが悪い「肝脾不和(かんぴふわ)」の状態になっています。ストレスが原因で「肝」の働きが強くなりすぎると、「脾」に影響が及び胃腸障害が出てきます。

ストレスに弱く、イライラするとみぞおちがつかえ、腹痛などの胃腸のトラブルが出やすい方には『柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)』、イライラして疲れやすく、精神的な緊張とともにお腹が鳴ったり、腹痛、下痢や便秘を繰り返す方には『逍遥散(しょうようさん)』などの漢方薬がおすすめです。

また、HSPで便秘の方が市販の漢方便秘薬を飲むと、合わない場合があります。市販の漢方便秘薬は、体の熱を冷ましたり余分なものを排出する作用のものが多いため、体が冷えている方が飲むとますます体を冷やし、排便する体力を消耗してしまい、便秘が悪化してしまう可能性もあります。HSPは、体が冷えていたり気が足らない方が多いので、便秘薬を使用する時は注意が必要です。



漢方で重視するのは、お腹の健康です。胃腸の働きが良くなると、食欲が増し、食べ物からの栄養も吸収しやすくなります。気や血も充実してくるので疲れにくくなり、免疫力もついてきて、ストレスに対しても抵抗力がついてきます。

お腹が弱くてお悩みの方は、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきますので、ぜひ当店までお気軽にご相談ください。


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