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2019.01.25

ストレスからの体と心の不調に「帰脾湯」

カテゴリ:漢方

今日は、お店のホワイトボードに書きましたが、「日本最低気温の日」だそうです。
横浜も今日は、最高気温9℃・最低気温3℃と、寒い一日になりました。

さて、今日は久しぶりに、症状から証を分析していきたいと思います。

症状

・疲れやすい
・不眠
・夢が多い
・めまい
・動悸
・物忘れ
・食欲不振
・泥状便
・顔色が悪い
・皮下出血
・精神不安
・舌は薄いピンク色で白い苔がついている

女性の方は、上記の症状にプラス

・生理量が少なく色が薄い
・生理不順
・不正出血

これらの症状から証を分析すると、この証は・・・
「心脾両虚証」と考えられます。


心脾両虚証

長期的に病気を患ったり、ストレスや過労が原因で心血虚と脾気虚が同時に現れている状態です。


脾は、体のエネルギーとなる気や血を作り出す源で、血を血管の外にあふれ出さない働きを担っています。
その脾の働きが弱くなると気血を作れなくなり、疲れやすい、食欲不振、泥状便などの消化機能の低下が起こります。
さらに、血が血管の外に漏れだし、皮下出血や不正出血が起こります。

心は、血をつかさどり、血液循環を良くして、精神を落ち着かせる働きを担っています。
その心の働きが弱くなると、血液循環が悪くなり、不眠、めまい、動悸、物忘れなどの循環機能の低下の症状が起こります。
さらに、その症状は精神面にもおよび、不安感や夢が多いなどの症状も出てきます。

心と脾は、お互いによく影響しあう関係です。
脾の働きが充実していれば、心に血を供給することが出来ます。
しかし、脾の働きが弱いと心に血がいかず、気血不足となり、心と脾の両方の症状が出てきます。

その「心脾両虚証」を改善する漢方薬のひとつ、「帰脾湯」をご紹介します。


帰脾湯

ストレスから不眠や食欲不振、不安感、動悸など、心と体の両方が弱っている方に、帰脾湯がよく合う場合が多いです。


「帰脾湯」は、気血を作る源である脾に帰って治療することから名付けられました。

補気の基本の漢方薬「四君子湯」に、黄耆を加えて補気の増強を図り、疲れやすいなどの症状に作用します。
また、気を巡らす木香によって胃腸を調え、食欲を増進させます。
心を養い精神を安定させる、龍眼肉、酸棗仁、遠志、当帰で心を滋養し動悸や不眠を改善し、不安感を取り除きます。
また、人参や当帰で新しい血を作ります。


現代は、ストレスから体や心の不調に悩まされている方がとても多いです。
漢方薬は、そのようなストレスからの症状にとても効果を発揮します。
上記のような症状でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
丁寧なカウンセリングで、あなたに合った漢方薬をお選びいたします。

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