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2021.05.06

唇(くちびる)の色で体質チェック

カテゴリ:漢方

昨日は、二十四節気で『立夏』でした。暦の上では夏の始まりと言われています。横浜でも今週は、夏日になる日もありそうです。暑さに少しずつ体を慣らしていきたいですね。



さて、今日は『唇(くちびる)の色で体質チェック』について書いていきたいと思います。


唇(くちびる)の色で体質チェック

漢方の診察で行われる、舌を診る「舌診」は割と知られていますが、中医学では「唇(くちびる)」を診ることも大事にしています。
唇は、五行で脾の状態を表していると考えられています。脾とは胃腸のことを指し、唇を見ると胃腸の調子や体全体の状態を知ることができます。
特に、唇の色は今どのような体質なのかを知る手掛かりになります。




唇の色と体質の関係

健康な人の唇の色は、ピンク色で適度な潤いがあります。これは気血が充実していることを表しています。

一方、薄いピンク色は血が足りない「血虚」、または気も血も足らない「気血両虚」で、唇の色が白に近くなるほど、貧血傾向で虚弱体質の人が多いです。

また、口紅を塗ったように赤い色をしている時は、体内に熱がこもっています。
唇だけでなく顔全体が赤い場合は余分な熱がある「実熱」、顔全体ではなく頬のあたりが赤い場合は体の熱を冷ます水が少ない「虚熱」の可能性が高いです。

唇が青紫色の場合は、体が冷えている「陽虚」や、血の巡りが悪い「瘀血(おけつ)」の人によく見られます。



このように、唇の色から今の体質を知ることができます。食べすぎた翌日にチェックすると、もしかして唇が赤くなっていたりするかもしれません。

口紅やリップを塗って唇を表面的には美しく仕上げることは出来ますが、それはやはり一時的なものです。唇がいつも適度に潤いがあって、きれいなピンク色を維持する(=健康)ためには、睡眠や食事・運動など養生で体の内側からケアをするのが大切です。


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