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2021.04.05

怒ると気が上がる?

カテゴリ:養生法

昨日は、二十四節気の『清明』でした。清らかで明るい春の陽気に、すべてが生き生きする頃と言われています。花もあちこちに咲いて春本番と言った季節ですが、今週は最低気温と最高気温の差が激しそうですので、引き続き体調管理にお気を付けください。



さて今日は「怒ると気が上がる?」を見ていきたいと思います。


怒ると気が上がる?



よくこのイラストのように「怒ると頭から湯気が出る」と言われますね。実際には見えませんが、中医学ではそのとおり「怒ると気は上の方に上がる」と考えられています。怒ると、顔面が赤くなる、目が充血する、額に青筋が立つなども、過剰な陽気が頭部へ上がるからなんですね。

また、長期間にわたって怒りの感情を続けていると、頭痛がしたり、めまいがしたり、耳鳴りなどが起こってきます。どれも、症状が激しいです。これは、怒りは五臓の「肝」と関わりが深く、怒りすぎると熱が生じてそれが火となって肝火が上逆してしまうからです(「肝火上炎」と言います)。

中医学では、五臓と感情は密接につながっていると考えられています。ですので、怒りの感情を少なくすると肝の負担も少なくなりますし、逆に、肝気の巡りが良くなると怒りの感情も少なくなっていきます。




春は肝が高ぶり、怒りっぽくなる季節

春は、五行でいうと「木」、五臓で言うと「肝」になります。木の芽が出たり、花が咲き誇る春は、肝の代謝が高まる季節でもあります。肝は、自律神経や精神活動と密接なため、環境が変わることが多い春はストレスの影響で情緒が不安定になりやすいです。感情面では、上に書いた通り、気が上がるので怒りっぽくなったりイライラしやすいです。

古くからの養生法にあるとおり、春はゆったりとした服を着て、髪を結ばず、ゆっくりと緑の中を散歩するなど、無理をせずリラックスした時間を持つのが大事です。特に、HSPの方は人の感情を受けやすいので、怒りっぽい人やイライラしている人を見たら、なるべく離れて出来るだけ近づかないようにしましょう。

また、肝は、酸味と結びついているため、イライラしたり怒りっぽくなった時には、レモンや梅、酢のものを食べたり(食べ過ぎると胃を傷めやすいので適量に)、オレンジスイート、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系のアロマの香りを嗅ぐのをおすすめします。気の巡りを良くして、怒りやイライラとサヨナラしましょう。



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