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2025.12.18

HSPのための『冬のやさしい養生』

カテゴリ:HSP

12月も後半に入り、寒さが一段と厳しくなってきました。
漢方で冬は、体にエネルギーを蓄えて、心も体もゆっくり内側へ向かっていく季節と考えられています。
特にHSPの方は、寒暖差に敏感に反応しやすく冬は普段よりも疲れやすさを感じやすかったり、日照時間の短さからメンタルに影響が出やすかったりする時期でもあります。

今日は漢方的な養生の視点で、HSPならではの敏感さや繊細さを踏まえたセルフケアをまとめてみました。


HSPのための『冬のやさしい養生』

1.冷えと急な刺激から身を守る

冬は冷えそのものより、急な寒暖差の刺激が自律神経に負担をかけます。
HSPの方は、こうした変化を敏感にキャッチしやすいものです。

• 外へ出かける前に玄関で軽く深呼吸して身体を慣らす
• マフラー・手袋・レッグウォーマーで、首・手首・足首をやさしく温める
• 腹巻きやカイロで腰回りを冷やさないようにする
• 暖房の風が直接当たらないように気を付ける





2. 感覚刺激を抑えた温め方を選ぶ

HSPの方は、温度や素材感の影響を受けやすいため「心地よい温かさ」が重要です。

• 電気毛布の強すぎる温度は避けて、弱〜中温に設定
• チクチクしない素材のマフラーや手袋を選ぶ
• 肌が弱い方は低温カイロにする
• 湯たんぽはやわらかい素材やカバーをつける
• 締めつけ感の少ないあたたかいインナーを選ぶ





3.ぬるめの入浴で体をやさしく温める

冬は体を芯から温めることが大切です。シャワーの方はぜひお風呂にしましょう。
しかし、熱いお湯は刺激が強く、HSPの方は逆に疲れてしまうこともあるので注意です。
(心地の良い温度は個人差がありますので、参考程度にしてください)

• 38〜40℃のぬるめのお湯で、10〜15分ゆっくり温まる
• 好きな香りの入浴剤を使ってリラックス
• 湯冷めしないように入浴後も暖かい空間を作る





4. 疲れを溜めにくくする冬の食養生

HSPの方にとって、冬は寒さの影響で疲れやすい季節です。
疲れを溜めないようにするには、体を温めてエネルギーを補う食べ物がおすすめです。

冬におすすめの食材

• 黒い食べ物:黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ひじき、わかめ
• 根菜:ごぼう、れんこん、大根、にんじん、さつまいも
• たんぱく源:鮭、たら、鶏肉、羊肉
• 温める食材:生姜、シナモン、ねぎ、にら
• 良質な塩分:みそ・しょうゆ・塩こうじ(塩分の取り過ぎに注意)
• 温める飲み物:黒豆茶、しょうが湯、ほうじ茶、チャイ





5.冬は意識的に太陽の光を浴びる

冬季うつは、光に対する感受性が強い体質や季節の変化に敏感な人がなりやすいと言われているため、HSPの方は注意が必要です。
意識して日光を浴び、軽い運動も取り入れて、心と体の調子を整えましょう。

• 起床後30分以内に太陽の光を浴びる
• 可能であれば朝の散歩がおすすめ
• 散歩が難しいならベランダや窓際で日光を浴びる
• 日中もストレッチ、ヨガなど軽い運動を心がける





6.冬は「内向き」が自然。予定を詰めすぎない

冬は漢方で“腎(生命エネルギー)”を養う季節で、自然と内向き・休息モードになるのが普通です。
体はエネルギーを蓄えようとし、心も静けさを求めます。
予定を少しだけゆるめて「休むための時間」をふだんより多めに用意してあげましょう。

• 予定を詰め込まない(体を休ませることを予定に入れる)
• 会う人や時間帯を選ぶ(夜遅くは避ける)
• 人と会って疲れたら回復にたっぷり時間を設ける
• 読書や映画鑑賞など家でゆっくり過ごす時間を大切にする





おわりに

冬は、無理をせず少しペースを落とすことが自然な季節です。
HSPの方にとっては、刺激を減らす工夫を取り入れて、内側へ向かう季節のリズムに寄り添うことで、心と体のバランスも整いやすくなりますよ。

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