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2019.05.13

「未病」病気になる前のサインに気付こう

カテゴリ:養生法

今日は晴れ間が見える横浜ですが、明日は雨模様で、今週一週間はすっきりしないお天気が続きそうです。少しずつ暑くなってきましたが、冷たい飲み物などで体を冷やさないようにお気を付けくださいね。

これからの時期は、春から梅雨への季節の変わりめで体調を壊す方がとても多いです。爽やかな乾燥した春の空気から、梅雨に向かってじめじめと湿度が高くなり、からだが季節についていきにくくなります。特に、風邪をひいた訳ではないけれど、「だるい、疲れやすい」といった不調を感じやすくなります。このような状態を中医学では「未病(みびょう)」と言います。今日は、この「未病」について書いていきたいと思います。

 

未病とは?

病気とはいえないけど健康ともいえない、心身の不調を感じている状態のことをいいます。

「未病」とは、漢字では「未だ病にあらず」と書くように、病気が本格的に発症する前の状態で、病院で検査しても「異常なし」と言われることが多いです。しかし、中医学では、こういった自覚症状を病気になる前のサインとして重視します。その未病の段階で、漢方薬を服用したり、生活習慣を改善したりして治していくことを大事に考えています。そのまま放置していくと病気へと進行していく可能性がありますが、未病の段階で取り組んでいけば、早めに健康を取り戻すことができるからです。これを「未病先防(みびょうせんぼう)」といいます。



 

自分の体質と起こりやすい症状を知って予防しよう

下記に、五臓が弱ると起こりやすい症状をまとめました。もしも、思い当たる症状があれば、その五臓が弱っていると考えられますので、未病の段階で養生しましょう。

【肝】

・ストレスがたまりやすい
・怒りの感情が起こりやすい
・涙を流すなど、精神が不安になりやすい
・頭痛が起きやすい
・生理が不順になりやすい


【心】

・心臓がドキドキしやすい
・眠れない
・思考力が低下しやすい


【脾】

・お腹が悪くなりやすい
・食欲がない
・口内炎になりやすい
・疲れやすい


【肺】

・風邪をひきやすい
・アレルギーにかかりやすい
・花粉症になりやすい
・息切れしやすい


【腎】

・頻尿になりやすい
・足腰がだるい
・白髪や抜け毛になりやすい
・老化を感じやすい

 



「最近、なんとなく調子が悪いなぁ・・・」と、未病のうちに身体の変調に気づき、養生を重ねたり、体質に合った漢方薬を服用すれば、深刻な病気になる前に防ぐことが出来ます。そのためには、日ごろから自分のこころとからだの声を聴くことが大事ですね。


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