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2019.02.12

インフルエンザの後、なかなか体調が戻らない方にも漢方

カテゴリ:漢方

暦の上では春ですが、先週は雪が降り冬に逆戻りしたような寒い横浜でした。
今年は、インフルエンザの患者報告数が過去最多になったそうですね。
ようやくインフルエンザのピークは過ぎつつありますが、まだまだ油断は禁物です。
引き続き、お気をつけくださいね。



さて、今の季節は「インフルエンザにかかった後に、なかなか体調が戻らない」というご相談を受けます。
インフルエンザにかかった時は、病院で薬をもらって熱も下がり一旦は症状が落ち着いたが、
その後ずっと体調不良が続いていて漢方で何とかならないかと、ご来店される方が多いです。

体調不良の症状としては、

●体がだるい
●頭痛
●食欲が戻らない
●口が苦いなど、味覚がおかしい
●咳が続いている
●痰がからむ

が多いです。

問診をさせていただくと、胃腸が弱い「脾気虚」の方の体調不良が目立ちます。
脾気虚の方は元々胃腸が弱いので、インフルエンザ治療薬などの強い薬を飲むと、ますます胃腸の働きが悪くなってしまいます。
すると、ただでさえ高熱で体力を使ってしまっているので、体には気(体のエネルギー)の貯金がなくなってしまっています。

そういう方には、気を補いながら、邪気を外へ出す「参蘇飲」の漢方がおすすめです。

参蘇飲

元来は、普段から胃腸の弱い人が風邪を引き、痰や咳が続く場合に用います。
風邪の後、咳や痰がなかなかよくならない、疲れやだるさが抜けない、食欲がないなどの症状にも適しています。


抵抗力が弱い方は、風邪やインフルエンザの時期になると真っ先に風邪をひいてしまいます。
そのような方が西洋の風邪薬を飲むと、胃腸を悪くしたり、体がだるくなったりして、体調を崩しがちです。


参蘇飲は、胃腸の機能を高めて、体力の回復をはかります。
市販の風邪薬が飲めない方にもおすすめです。




今回は、「参蘇飲」をピックアップしましたが、これはあくまで一例です。
インフルエンザの後の体調不良に適している漢方は他にもあり、その方の体質や症状によってお選びいたします。

また、漢方を飲むのと並行して、食事などの養生を行うのがインフルエンザの後の体力回復には非常に大切です。
最後に、養生法を書いておきますので、ご参考になさってください。

●柔らかいご飯やおかゆ、うどんなど消化のいいものを食べる
●なるべく薄味にして、食べ過ぎない
●揚げ物や味の濃いもの、スイーツは控える
●アルコール類は良くなるまで我慢する
●長風呂や熱すぎる風呂は避ける
●不要な外出はやめて、休養にあてる

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