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2019.05.27

便通がよくなることが、健康への近道

カテゴリ:漢方

昨日の横浜は、5月としては観測史上最高気温を更新したらしいですね。熱中症は、体が暑さに慣れていない5月に多くなると言います。くれぐれもお気をつけてくださいね。



さて今日は、『便秘』についてみていきたいと思います。

便秘症とは、1週間に数回しか排便がない、便を出しきった感覚がない、残便感があるなどの症状があります。また、お腹が重い、お腹が張る、硬い便により痔になったり、吹き出物が出やすいといった症状も伴うことがあります。

便秘には、体に余分なものが停滞し便秘になるタイプ(実秘)と、体に必要なものが不足し便秘になるタイプ(虚秘)があります。

 

中医学的「便秘」のタイプ


『実秘』~体に余分なものが停滞し便秘になるタイプ~

熱結便秘

体に熱がこもって、腸の中の食べかすが停滞し、便秘が起こります。食べすぎ、飲みすぎ、脂っこいものや辛いものが好きな方に多いタイプです。


気滞便秘

怒りやイライラなどストレスによって、胃腸の働きが悪くなり便秘が起こります。出張や旅行など、緊張による便秘もこのタイプです。




『虚秘』~体に必要なものが不足し便秘になるタイプ~

気虚便秘

体のエネルギーの源である気が不足し、腸の蠕動運動の働きが弱くなり便秘が起こります。気の不足が強いと脱肛にもなりやすいです。


陽虚便秘

体が冷えているため胃腸の働きが弱く、便秘が起こります。高齢者に多く、頻尿のために便を潤す水分が足りないことも原因です。


血虚便秘

体を潤す血が不足し、腸管内が乾燥して便秘が起こります。生理の期間中や出産後の便秘、痔の出血による便秘も血の不足によることが多いです。


陰虚便秘

血虚と同じく、体を潤す水分が不足し、腸管内が乾燥して便秘が起こります。タバコを吸う方に多く見られます。





市販の便秘薬を使うと、悪化することも

「漢方便秘薬」と書かれたものを飲んで、ますます便秘が悪くなったと言われる方がいらっしゃいます。市販の便秘薬には、大黄という生薬が使われることが多いのですが、これは上に書いた、体に余分なものが停滞し便秘になる「実秘」の方に用いると効果があります。逆に、体に必要なものが不足し便秘になるタイプ「虚秘」の方が用いると、体が冷えて腸の働きがますます悪くなり、自分の力で腸が動かなくなり、便秘が慢性化する可能性があります。


便通がよくなることが、健康への近道

中医学では、何が余ったり足りなかったりして便秘になっているのかを探ります。そして、余っているものは取り、足らないものは補い、胃腸の働きを良くし、スムーズな排便ができるように改善していきます。便秘が良くなると、他の不調も治っていく方がとても多いです。それは、体に不要なものを出し、逆に、体に必要な栄養を取りこむことが出来るようになるからです。
市販の便秘薬を飲んでも効かない方や、慢性的に便秘が続いている方、便秘や下痢を繰り返す方は、カウンセリングであなたに合った漢方をお選びいたしますので、お気軽にご相談くださいね。



 

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